むし歯とは、お口の細菌が作り出す歯垢(プラーク)によって歯が溶かされてしまう病気です。
むし歯は自然治癒することがなく、放っておくとどんどんと悪化していきます。
症状のひどい場合には、歯を削る治療が必要になることもあります。
また、お父さん、お母さんがむし歯である場合、お子様へむし歯菌が感染し、お子様がむし歯になってしまう可能性が飛躍的に高くなってしまいます。
そこで、まずはお父さん、お母さんがむし歯にならないようにお口の中の定期的なメンテナンスを心がけましょう。
一般歯科
むし歯の進行状態
むし歯は通常、程度によってC0~C4の段階に分類されます。
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- C0
- 脱灰
この段階のむし歯は自覚症状がなく、痛みもありません。
適切なブラッシングと予防処置により、再石灰化させて治すことが可能です。
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- C1
- 歯の表面(エナメル質)のむし歯
痛みは少ないですが、放っておくとむし歯が悪化してしまう状態です。
この段階のむし歯は通常、エナメル質を一層削り、コンポジットレジンというプラスチック系の材料を詰めて治療を行います。
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- C2
- 歯の中(象牙質)のむし歯
甘いものを食べたり、冷たいものを飲んだときに染みる・痛むなどの症状が起こります。
治療としてはむし歯の部分を削り、主に部分的な詰め物(インレー)で保護する処置を施します。
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- C3
- 神経まで進行したむし歯
この段階までくると、激しい痛みを感じます。
この段階では、神経を取る治療が必要となることもあります。
神経の治療後、全体的な被せ物(クラウン)を装着し、患部を保護します。
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- C4
- 歯の根まで進行したむし歯
歯の根までむし歯が進行すると、化膿して膿が溜まり、最悪の場合には抜歯が必要となります。
抜歯後の選択肢としては「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」などの治療法があります。
歯周病の進行状態
プラーク(細菌の塊)によって、炎症が起き歯茎が腫れ、歯の周りの骨が溶け、歯が揺れるようになり、最終的には歯が抜けてしまう病気です。
日本人の成人の80%が歯周病にかかっており、歯を失う一番の原因となっています。
悪くなってしまったところは、最小限の治療と今後の予防に努めましょう。
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- 健康な状態
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- 歯肉炎
歯石や歯垢がたまり始め、歯茎が赤くなってくる。
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- 歯周炎(軽度)
腫れが大きくなる。
歯石、歯垢が付着している部分も広がっている。
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- 歯周炎(中度)
歯を支える骨が溶け始め、口臭や出血もある。
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- 歯周炎(重度)
歯根も歯石で覆われ、露出し、歯を支えるのも困難になる。
むし歯・歯周病から歯を守るためにはどうすればいい?
お父さん、お母さんがむし歯にならないためには日々のお口のケアが非常に重要です。
もちろん、ご自身で普段から丁寧な歯磨きや良い食生活、規則正しい生活習慣を整えることも大切ですが、当院ではお子様とともにご両親の清潔な口腔内を保つための予防プログラムの作成、そして栄養相談を含めた健康のトータルなご支援も行っています。
詳しくは予防歯科(だ液検査/PMTC)をご確認ください。