当院では歯科がこれまでにあくまでもサブとして扱ってきた「予防歯科」をメインに診療を行っています。
むし歯のなりやすさ(カリエスリスク)を調べ原因を突き止めるための「だ液検査」、一人ひとりに合った予防プログラムの作成、そして歯医者とお子様、ご両親が協力して行うプロフェッショナルケアとホームケア。
当院はキレイな歯とお口を、そのまま保つための歯医者さんです。
予防歯科(だ液検査/PMTC)
当院の「定期管理型」予防診療の流れ
「だ液検査」で、むし歯になる可能性と原因(要因)をチェック
個別予防プログラムの作成
- 〇歯磨きの練習:プラークコントロール
- 〇PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning = 専門的機械的歯面清掃):歯磨きでは落とせない「細菌のかたまり」をきれいに落とす
- 〇フッ素塗布:脱灰(歯が溶ける)作用の抑制、再石灰化の促進、細菌の静菌・殺菌作用
- 〇シーラント:むし歯になりやすい奥歯の溝を専用の樹脂で埋めてむし歯を予防
- 「ハミングキッズ(保育士)」「栄養相談(栄養士)」「筋機能トレーニング」
※こちらはワハハクラブ会員様の診療の流れとなります。
なお、ご入会をご希望されない患者様には症状に応じた一般診療となります。
詳しくは「ワハハクラブのご案内」をご覧ください。
だ液検査とは?
だ液検査は、カリエスリスク(むし歯のなりやすさ)を調べる検査です。
お口の中のむし歯菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌)の数や、だ液のphの緩衝能、だ液量などを調べて、本人のだ液の歯を守る力やお口の環境を分析します。
分析データは予防プログラムに反映され、お口のケアの重点項目を決定します。
本人のだ液や口腔中からむし歯菌を摂取し、専用の培養器で菌を培養します。
だ液検査を行うことで、むし歯にならない可能性が82%以上あがるというデータがあります。
だ液検査に付随する8つの項目
だ液の緩衝能(中和力)
食後の歯が溶けやすい環境から、通常の状態に戻る速さ ※速い(強い)ほどむし歯になりにくい
だ液の量
飲食の回数
プラークの蓄積量
プラーク(歯垢):ミュータンス菌が飲食による糖分とくっついてできた白くネバネバしたもの
フッ素の使用状況
むし歯経験の本数
ミュータンス菌の数
ミュータンス菌・・・むし歯のきっかけとなる菌
ラクトバチラス菌の数
ラクトバチラス菌・・・むし歯を進行させる菌
だ液検査によって、お子さまのお口の特徴がわかれば、お子さまが生涯自分の歯を保てるようにアドバイスしていくことができます。
むし歯ができるたびに治療するのではなく、健康な歯をしっかり守りましょう。
だ液検査の流れ
検査は、簡単・短時間、もちろん痛くありません!!
- ① だ液の量を調べます。(だ液の量が少ないとむし歯になる可能性が高くなります)
- ② だ液の緩衝能(チカラ)を調べます。
- ③ むし歯菌の数を調べます。
むし歯の原因の組み合わせは人それぞれ。
毎日歯みがきをしていてもむし歯になる人とならない人がいるのは、そのためです。
原因が違えば予防法も違います。
ワハハクラブでは、お子さまのむし歯の原因に合わせた予防を行い、定期的に管理していきます。
PMTC(プロフェッショナルケア)とは?
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは、専用の機械とペーストを使用して歯科衛生士が行うお口のクリーニングです。
普段の歯磨きでは届かない奥歯や歯の裏側、また歯と歯の隙間をきれいに清掃し、むし歯や歯周病を未然に防ぐ方法として最良な方法です。
また、歯の着色(黄ばみ)や口臭への改善効果もあり、大人の方は特に治療後に清々しい気分になる方も多く、ご好評をいただいています。
プロフェッショナルケアで行う5つのこと
プロフェッショナルケアでは主に次のことを行います。
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- 1
- 歯磨き指導
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- 2
- 歯のクリーニング
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- 3
- フッ素塗布
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- 4
- シーラント
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- 5
- トレーニング
これらは歯科医院で行うことのできるお口の健康管理ですが、本当の意味でむし歯を予防し、生涯にわたってご自分の歯で過ごしていただくためにも、皆様のご自宅でのケア(ホームケア)が非常に重要です。
当院では「だ液検査」を終えた後に、それぞれの患者様に合わせた個別予防プログラムを作成・ご提供しています。
そこで、皆様がご自宅へ帰ったあともこの個別予防プログラムに沿って、お家と歯科医院の両方でお口のケアを行い、お子様の生涯にわたる健康な歯を一緒に守っていきましょう。